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蔵の知恵袋 vo1

執筆者の写真: 武蔵武蔵

住宅を建てる上でまず考えるのはどこの土地にするか。

具体的には、どのような敷地がいいかではないか。

通勤に便利な土地、学区内の土地、坂がない土地など様々な要素があると思うが、そんないろいろな土地がある中からここでは、建築家ならではの土地を紹介していけたらと思います。

① 「旗竿地」

道路に接する出入り口部分が細い通路上の敷地になっていて、その奥に家の敷地がある形状の土地のことを指します。まるで竿につけた旗のような形状をしているため、そう呼ばれるようになりました。別名「敷地延長」や「敷延(しきえん)」とも呼ばれています。


 上記のような土地は、同じ面積で整形な土地より価格が安いです。一般の方や不動産の方も出来れば旗竿地は避けたいと思っている方が大半だと思います。

 しかし、そんな旗竿地では、土地が安い外にも、プライバシーの配慮がしやすい事や、敷地の奥にボリュームが建てやすい事、道路斜線の影響を受けにくい事などいろいろなメリットがあります。

 旗竿地だからと言って敬遠しがちだと思いますが、建築家目線で言えば、逆に狙い目だと思いますのでぜひ皆様も一度ご検討してみてはいかがでしょうか。


② 「不整形地」

 正方形や長方形などといったように整形に整っている形状ではなく、複雑な形状をした土地のことを指します。


 上記のような土地は、先で述べた旗竿地と同様に整形な土地より価格が安いです。そのためこちらの土地も避けている方が大半だと思います。

 建物は正方形や長方形の組み合わせで四角に建てるのが通常であるが、それ以外の建て方があるのはご存じだろうか。

 それは、敷地形状に合わせて建てるということ。具体的には、三角形の土地に三角形の建物を建てるということです。敷地形状に合わせて建物を建てることが出来れば、どんな敷地でも有効活用が出来てきます。また外観デザインも他とは違うものになり、中のプランも唯一無二の建物になるはずです。これこそ注文住宅でやる醍醐味と言えるかもしれません。


以上のように、いろいろな土地がありますが、土地を探す際に何も整形な土地だけでなくても、いろいろな可能性が広がっている事を頭の片隅にでも入れて頂ければ、土地探しに役立てて頂けるはずです。

 
 
 

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